事業紹介

当牧場では酪農において生乳生産、ホルスタイン雌牛、受精卵移植による黒毛和種子牛生産、黒毛和種繁殖において子牛生産と受精卵生産、河川敷においての自給粗飼料の生産を行っています。
現在牛舎4棟で、約500頭の乳牛や肉牛を飼育しており
大規模な牧場として展開中です。

酪農

牛の主食となる草は遠賀川河川敷で生産する牧草のみを給与しています。

穀類は食品残渣、副産物、米等を主体として、

乳牛が健康に牛乳生産を行える飼料設計において飼育されています。

牛の健康と快適性を第一に考え、健康な牛から安全、安心な牛乳を生産するために尽力し、

牛と飼育者との親密な関係を築いて飼育しています。

黒毛和種繁殖

遠賀川河川敷で生産される牧草を十分に給与され、放牧場で自由に走り回る健康な黒毛和 種繁殖牛が、年に1回産む子牛を大事に、大事に、大事に、育て上げます。

10カ月程度育 て上げた子牛を市場にて肥育農家に送り出します。

品質の良い肉質、大きくなるように遺伝改良交配を行います。

更に、遺伝子優良な母牛と父牛との交配により受精卵を採卵、受精卵移植によって多数の優良遺伝子子牛を生産しています。

 

粗飼料(牧草)の生産

直方市流域を流れる彦山川、遠賀川の広大な河川敷を利用して牧草を生産しています。

まずは10月~12月にかけて河川敷を耕起し牧草の種子を撒きます。翌春4月から5月にかけて最初の牧草、一番草を収穫し、5月から6月に二番草を収穫します。
7月から10月にかけて自然に生えてくる野草を2回収穫します。また6月から11月にかけて刈り取られた堤防の草を収穫し牧草として、又は敷料として利用しています。

直方の自然豊かな環境のおかげで牛達の飼料が確保されています。
収穫された牧草は成分分析されバランスのとれた飼料設計を行い給与されます。
土の力、太陽の恵み、私達の愛情が凝集された飼料を食べた牛達は健康に育ち、丈夫な子牛を産み、美味しい牛乳を生産しています。

牛の生産について

妊娠するための体調を整えるため、バランスのとれた設計飼料を給与します。

健康な母牛達は分娩後40~50日経過して発情が発現します。

発情が発現した母牛に人工授精を行います。

人工授精には専門的な知識と技術が必要ですが、
私達の牧場には獣医師が常駐しているので的確に行っています。

受精卵移植とは代理母妊娠出産であり、
黒毛和種母牛に過排卵処置を施し優秀な父牛の精子を人工授精し、
7日後に受精卵を回収しホルスタイン母牛の子宮に移植することです。

授精・受精卵移植された母牛は約40~50%の確率で妊娠します。
妊娠期間は285日程度で人間とほぼ同じです。
分娩は昼夜を問わず、時には介助を要することがあり、細心の注意を払います。
生まれた子牛には初乳(母牛が分娩後最初に出す乳)を哺乳します。

初乳を摂取することで病気に対する免疫機能を得るため、子牛が元気に育つためにはとても大事な作業です。

子牛は人工哺乳により人間が育てます。代用乳(粉ミルク)をそれぞれの子牛に合わせて
量を調整し生菌材等を加えて哺乳します。

子牛は環境変化や病原菌に対してとても弱いので体調の変化を注意深く観察し、下痢や発熱等の体調不良があれば治療を行います。乾草の敷料はこまめに交換し、子牛がいつでも快適に過ごせるようにしています。

分娩60日~90日後に離乳します。愛情を込めて育てられた子牛は人間に従順で人懐こい牛に成長しています。

離乳された子牛はトウモロコシ等の穀類、草を食べ、徐々に成長します。良好な発育が出来るように設計された栄養豊富な飼料が与えられます。

黒毛和種子牛は8~9カ月齢で市場に出荷され、競り落とされた肥育農家の牧場に行きます。ホルスタイン種の雌は10~14カ月齢に発情が発現し、人工授精され約24カ月齢で初めての分娩をします。


私達の牧場で生まれた牛達は、このような過程で育てられ黒毛和種は肉牛となり、ホルスタイン種はミルクを生産する搾乳牛となっています。

私達は牛達が健康で快適に育つように日々、努力を続けています。

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